
おわりに
私たちの社会には法律ではさばき切れない問題が現実に存在しております。法律と照らし合わせながら、そして一人一人の生命を尊重しながら問題の解決方法を考えて行かなければなりません。『生きている』ことが一番大切なことだと信じるからです。
ISSJは当該年度も例年と変わらず、幼い子どもたちがいつも笑顔で生きていくことができますように、国境を越えて、人種を越えて、宗教を越えて問題の解決援助をして参りました。思うように問題が解決できないときは力不足を嘆き、良い解決ができたときは喜び合いながらの1年間でした。マイナスをどうしたらプラスに持っていくことができるのかを私たちISSJのスタッフはケースに携わりながら学んで参りました。これからも一層研鑚を積み、より良いサービスができますよう努力して参りたいと思います。特にわが国の国際養子縁組法が1日でも早く制定されますよう、又、ハーグ条約が批准されますよう今後強く国に働きかけてまいります。バフルの崩壊により企業からの寄付が減少し、補助金も減額になる中で、ISSJの運営は厳しいものがあります。そのためソーシャルワーカーは活動時間の半分以上をボランティアで行なっています。
皆様の暖かいご支援に感謝を申し上げますと共に、今後の益々のご支援、ご協力をお願い申し上げます。
常務理事 大槻弥栄子
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